吃音と言友会について

◆吃音とは…

 

 吃音(きつおん)とはことばがつまりやすい、どもりやすい症状のことです。100人に1人が吃音者であるといわれていますが、未だに発症の原因がはっきりとわかっておらず明確な治療法が見つかっていないのが現状です。吃音の症状は人によってさまざまで、一見吃音者とわからないような程度の方もいれば、言葉を発するのに時間がかかる方もいます。吃音をからかわれたり、いじめを受けたりする人や、吃音がコンプレックスで就職や結婚をためらう人がいるなど吃音には大きな問題が取り巻いています。

 

◆言友会とは…

 

 言友会(げんゆうかい)とは吃音を抱える人が集まるセルフヘルプ(自助)グループです。1966年(昭和41年)に東京で発足しました。その後京都や大阪にも言友会が生まれ、全国の言友会をとりまとまるために1968年(昭和43年)には全国言友会連絡協議会(全言連)が発足しました。現在では北海道から九州まで33の言友会があります。

 言友会では1976年(昭和51年)吃音者宣言を採択し、吃音は治すには容易ではないが吃音を抱えたままでも上手に吃音とつきあうことを重点に置いて活動しております。

毎年全国大会(吃音ワークショップ)や地方大会などの行事も行われ、吃音の最新情報を得るだけでなく全国の吃音を抱える仲間と出会う場にもなっています。